(疾患の概略)

ヒトパピローマウイルスHP6,11型の接触感染により発症する性感染症で、主に外陰部および肛門にできる疣贅(いぼ)です。

(症状と特徴)

肛門周囲ないし外陰部、肛門粘膜に先の尖ったものや平らなものなど、様々な形のイボが多数でき、徐々に増えていきカリフラワー状になることもあります。
時にこすれて出血したりしますが、痛みを伴うことはほとんどありません。

(治療方法)

軟膏による治療もありますが、当院では切除を第一に行っています。
小さいものは局所麻酔下で外来での切除が可能であり、広範囲のもの、大きいもの、肛門内にできているものは腰椎麻酔をかけて切除(電気メスで焼灼(焼く))します。治療後再発することがあり、半年間くらいは経過観察のため通院が必要です。

(予防)

性感染症であり、パートナーの感染が誘因となります。
また性的接触の人数が多いほどハイリスクであり、生活上の注意が必要です。
パートナーにイボがなくても潜伏感染の可能性があり経過観察が大切です。